まとめ:何よりも先に4点を確定させてください。そのソフトウェアが実際に担う工程はどれか、資格を持つ人が出力を承認することが必須かどうか、どのファイル形式を受け取り返すのか、そして自社のケースでの試用が何を示せば前に進むのか。ほかのすべてはそこから導かれます。
デモの前に:何を比べているのかを整理する
このカテゴリーのベンダーは、異なる工程を同じ語彙で説明します。ある製品は設計を提案し、別の製品はスキャンを領域分割し、また別の製品は歯を排列します。自社の既存ワークフローのどの工程を置き換え、どの工程はそのまま残すのかを、各ベンダーに一文で言わせてください。
まず自社のワークフローを工程ごとに書き出し、それに照らしてデモを見てください。それがなければ、どのデモも見事に見えます。デモはベンダーが選んだケースで見事に見えるように作られているからです。
そのすべての前に、自社の設計1件あたりのコストと、ケースが実際にどこで待っているかも知っておくべきです。両方を測ったラボは主張を1分で評価できます。測っていないラボは、ベンダーが選んだ基準線に対して交渉していることになります。
12の質問
何をするのか
- ソフトウェアはワークフローのどの工程を担い、どの工程は手作業のまま残りますか。
- 現時点でどの症例タイプを扱え、どれを扱えませんか。総義歯、部分床義歯、即時義歯、インプラント支持の全顎は本当に別の問題です。
- 典型的なケースでソフトウェアの工程はどれくらいかかりますか。スライド上ではなく実際のケースで測った値で。
人がどこに位置するのか
- 生産に回す前に資格を持つ技工士が出力を承認しなければなりませんか。それとも承認は任意ですか。
- 承認を要する段階はいくつあり、各段階で正確には何を承認しているのですか。
- 技工士は提案を調整できますか。それとも承認と却下だけですか。承認か却下だけでは、実際のケースでははるかに弱い道具になります。
どう噛み合うのか
- 受け取り、返すファイル形式は何ですか。STL、PLY、OBJは含む情報が異なり、自社が持っているものはスキャナーによって決まります。
- 歯科医院側は、スキャンや送信の仕方を何か変える必要がありますか。
- ソフトウェアが扱えないケースはどうなりますか。手作業へ戻る明確な道筋があるのは長所です。ここで言葉を濁すのは問題です。
いくらかかり、何を証明するのか
- 料金はどう決まりますか。ケース単位、席単位、月額、それとも数量コミットメントですか。自社の物量の実際の振れ方に形を合わせてください。
- 自社のケースで、自社の技工士が出力を判断する試用は、どういう形になりますか。
- 自社と似た立場で使っている先はどこですか。そして御社が同席しない場で、その先と話せますか。
4番目の質問がカテゴリーを仕分ける
生産前に資格を持つ人が出力を承認しなければならないかどうかは、好みの問題ではありません。それは製品の規制上の位置づけ、責任の所在、そして依頼元の医院に何を伝えられるかを決めます。直接の回答を、書面で得てください。
人の承認が必須の製品は、自社の技工士が操作する設計補助です。誰も承認しないまま出力を確定できる製品は、付随する義務の異なる別種のものであり、前者を買ったと思って後者を買うのは意味のある誤りです。
一つの回答例として文脈を示します。SmileShapeでは、5段階のワークフローのうち3段階で、ケースが次へ進む前に訓練を受けた技工士の確認と承認が必要です。技工士はトリムラインを承認し、咬合平面を確認し、最終設計を確認し、調整し、承認します。SmartCADが技工士と無関係に義歯を設計することはなく、診断や治療計画のためのツールでもありません。
何かが分かる試用の進め方
自社のケースを使ってください。扱いにくいものも含めて。そしてベンダーが同席しない場で、自社の技工士に提案を判断させてください。合否の基準は開始前に書面で決めてください。そうしないと、起きたことを後から合理化することになります。
- 実際のケースを20件から30件選ぶ。最もきれいなスキャンではなく、実際の症例構成を反映したものを。難しいと言えるものを2、3件入れてください。
- 合否の基準を先に書く。軽微な調整で受け入れられる提案の割合はどれくらいであるべきか。1件あたりの技工士の時間はどこまで許容できるか。結果を見る前に合意してください。
- 正直に時間を測る。ソフトウェアの工程だけでなく、確認と調整を含めた1件あたりの技工士の総分数を測ってください。
- 可能な範囲で技工士に盲検で採点させる。そして何をなぜ変えたのかを記録してください。
- 扱いにくいケースは最後に回し、別に見てください。難しい10パーセントをどう扱うかは、易しい90パーセントよりも実際の使用感をよく予測します。
危険な兆候
- 正確さや測定の確かさに関する主張で、裏づけとなる公表研究がないもの。このカテゴリーではそれは性能の主張であり、それを軽々しく口にするベンダーは、作業をしていて見せられるか、していないかのどちらかです。
- 人の承認が必須かどうかについて曖昧なこと。上記参照。
- ベンダーのケースだけのデモ。最初の一見としては妥当ですが、意思決定の根拠にはなりません。
- ソフトウェアが扱えないケースへの明確な道筋がないこと。どの道具にもそうしたケースはあります。
- 参照顧客の名前を出すことへの渋り、あるいは通話に同席すると言い張ること。
- 自社にはない物量でしか成立しない価格。自社の実際の物量で、業績の悪い四半期も含めて計算してください。
関連記事
よくある質問
義歯設計ソフトウェアのベンダーに尋ねるべき最も重要な質問は何ですか。
生産に回す前に、資格を持つ技工士が出力を承認することが必須かどうかです。その答えが製品の規制上の位置づけと責任の所在を決めますし、書面で示されるべきものです。
試用には何件のケースを含めるべきですか。
実際の症例構成を反映した本物のケース20件から30件で、難しいと言えるものを数件含めてください。合否基準は開始前に書き出してください。そうしなければ試用は測定ではなく議論になります。
義歯設計ソフトウェアはどのファイル形式に対応すべきですか。
最低限、自社のスキャナーが出力する形式です。STL、PLY、OBJが一般的で、それぞれ含む情報が異なります。したがってソフトウェアが何を受け取り、何を返すのかの両方を確認してください。
試用中の時間短縮はどう測るべきですか。
ソフトウェアの工程だけでなく、確認と調整を含めた1件あたりの技工士の総分数です。2分で提案し、修正に20分を要する道具は、見出しが示すほどの節約にはなっていません。
参照顧客と自分たちだけで話したいと求めるのは妥当ですか。
妥当です。そして渋られること自体が情報になります。顧客に自信のあるベンダーなら段取りをしてくれます。